「少し距離を置こう。」
その一言のあと、既読マークだけが残った画面を、もう何十回見たかわからない。
返事を打ちかけて、消す。 また打って、また消す。 「わかった」の三文字すら、送っていいのかわからない。
スマホを持ったまま、ソファの上で膝を抱えている。 送らなきゃ。でも、送ったら終わる気がする。
W不倫の彼に「距離を置こう」と言われた。LINEは送っていいのか、待つべきなのか、正解がわからないまま時間だけが過ぎていく。結論から言うと、「距離を置こう」と言った側にも迷いがあることが多く、今すぐ結論は出ません。ただ、この期間のLINEの扱い方で、その後の関係が変わることがあります。
「距離を置こう」の裏にあるもの
この言葉を額面通りに受け取ると、「もう会いたくないんだ」と聞こえます。 でも、W不倫で「距離を置こう」が出るときには、いくつかの背景があります。
奥さんとの間で何かが動いている
W不倫の場合、いちばん多いのがこのパターンです。
奥さんに何かを勘づかれた。 スマホを見られたかもしれない。 家庭の空気が変わって、今は動けない。
彼が「距離を置こう」と言ったのは、あなたを突き放したいからではなく、今この瞬間、家庭側の火を消すことに集中しなければならないからかもしれません。
ただし、これはあくまで「かもしれない」です。 彼がその事情を説明してくれるとは限らない。W不倫では、相手の家庭の内情は見えないまま、こちらだけが宙に浮く。
自分の気持ちを整理したい
彼自身が、この関係に迷い始めている場合もあります。
「このまま続けていいのか」 「家庭を壊す覚悟があるのか」 「彼女を傷つけ続けていいのか」
W不倫の男性は、こういった迷いを言葉にするのが苦手な人が多い。 だから「距離を置こう」という、曖昧だけど全部を一旦止められる言葉を選ぶ。
これは「冷めた」とは違います。 ただ、彼が何を整理しようとしているのかは、あなたからは見えません。
この期間、LINEを送るか送らないか
ここが、いちばん迷うところだと思います。
「何も送らない」ができるなら、それがいちばん安全
距離を置きたいと言った側は、沈黙を必要としています。 その沈黙を破らないことが、彼の中であなたの信頼を保つことにつながる場合があります。
でも、これは「我慢しろ」という意味ではありません。 送らないことが正解だとしても、送らない自分に押しつぶされそうになる夜があるのは、当然のことです。
送りたくなったときの判断基準
指がLINEを開きそうになったとき、一つだけ確認してください。
「この一通は、彼のためか、自分の不安を消すためか」
「元気?」と聞きたいのは、彼の安否が心配だからではなく、自分がつながっている確認がほしいから。 そう気づいたなら、今は送らないほうがいい。
逆に、「あの件の荷物、どうする?」のように、やり取りが必要な事務的連絡なら、短く送っても問題はありません。
やってはいけないこと
距離を置いている間に、これだけは避けてください。
- 長文の気持ちメッセージを送る — 彼が処理できない。重荷になり、距離がさらに開く
- 「いつまで?」「もう終わり?」と期限を迫る — 彼の整理を邪魔してしまう
- 共通の知人に探りを入れる — W不倫の場合、第三者を巻き込むリスクが大きすぎる
待っている間、いちばん削られるもの
距離を置いている間、いちばんつらいのは「待つこと」そのものではありません。
待っている間に、自分の価値がどんどん下がっていく感覚です。
彼は普通に生活している。 奥さんと夕飯を食べて、子どもと週末を過ごして、職場で仕事をしている。
その間、あなただけが止まっている。 スマホの画面を見つめて、来ない通知を待って、「私って何なんだろう」と思う。
日常は回っているのに、心だけが彼のところに置き去りにされている。 その感覚が、一日ごとに自分を薄くしていく。
「距離を置こう」と言ったのは彼なのに、距離を感じて苦しんでいるのは自分だけ。 この非対称が、何よりもきつい。
距離を置く期間を、自分のために使うという選択
彼を待つ時間を、「耐える時間」にしないでください。
待っている間にできることがひとつだけあります。 それは、この関係の外にいる自分を、少しだけ思い出すことです。
彼と出会う前、あなたには何がありましたか。 好きだった場所、やりかけていたこと、会いたかった人。
今すぐ全部を取り戻す必要はありません。 ただ、「彼のLINEを待つ」以外の時間が自分にもある、と思えるだけで、待ち方が少し変わります。
それでも、夜になるとスマホを握ってしまう。 「距離を置こう」の意味を、何度も何度も反芻してしまう。
送れない。聞けない。確かめられない。 その三重の沈黙の中にいるなら。
今の気持ちを、誰にも見られない場所に、いったん置いてみてください。 答えを出す必要はありません。ただ、自分の中にあるものを外に出すだけで、夜の長さが少しだけ変わることがあります。
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